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2019-06-26

南インドの美しい絵本


南インドの美しい絵本とミールス祭りに行きました。

ハンドクラフトの絵本が有名なタラブックス。
「ポトゥア」という、あった出来事を絵巻物を見せながら唄い語るインド東部の人たちがいるそうです。
彼らを知ってもらい、その文化を守るために、タラブックスが作った絵本「つなみ」。この絵本を日本のある出版社が翻訳、編集し出版します。
その製作の様子を撮影したドキュメンタリー映画「南インド、タラブックス印刷工房の一日」を観てきました。

雨の音と
映画の中で職人さんたちが作業する音が重なります。慣れた動きをしている彼らですが、その作業は とても繊細で、緻密なものに見えました。
絵本「つなみ」は 蛇腹式の絵本です。
完成した一枚一枚を糊付けし、
均一に蛇腹状に折り曲げていくインド人のおじさん。その手。
ああわたしの手元にきたこの一冊も、
あの人が 刷り、
あの人が折り、
ようやくできたものなのだ。
そう思うと、絵本を持つ手にぎゅっと力が入りました。

今日注文したら、今日か明日には手元に届く便利な昨今、その背景にある人のことを考えることなど忘れていたことに気づく大事な時間を頂いたように思います。

結局 雨は止まずに降り続け、
妹と傘の中で寄り添いながら 映画を観て、
マサラワーラーのミールス(言わずもがな最高!!)を食し、
濡れて寒かったけど、
晴れていたらまた違った感想だったかもしれないなあと、とても記憶に残る忘れられない思い出になったことは間違いないと思います。

みんながカッパを着ている姿も新鮮で、可愛いかったし、
こんな天候の中でも最善を尽くそうと動きまわるスタッフの方々の姿勢にも心打たれました。

「タラブックスはハンドクラフトが有名ですが、それ以外にも良い本がたくさんあるんですよ」
「タラブックスの彼らも同じ人間なんだ、と 背中を押される思いがしました」

「インドでは文字の少ない絵本を読む意味がわからないと絵本の価値が低いんです」

対談でも印象に残るお話しが。
その人の見ている世界を垣間見れるのは面白いですね。知らないことも沢山で、なるほど、へえ、ほうほうと興味深く聴いていました。

最高の夜、
幸せな一日の締めくくり。
ああ、終わってしまった。。。

Camatkara yogini 慈香

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