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2016-09-12

~「星野道夫の旅」展~

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先日「星野道夫の旅」展に行ってきました。
数年前に出会った星野さんの著書「旅をする木」、「ノーザンライツ」がとても好きで、何度も読み返しては涙しました。
文章として触れていた世界、星野さんの言葉はこの極北の世界の寂しさを、また豊かさをわたしに生き生きと想像させました。

想像だけだった世界が写真として目の前に広がります。
星野さんが撮ったアラスカや北極の動物たちや植物が圧倒的な力強さを湛え、そこに存在していました。
北極熊やアザラシ、
カリブーやグリズリー。
人の手がきっと入っていない森の中の、木の静かで、けれども力強い佇まい。
生物の息遣いが聞こえてくるようで、その瞬間を1枚の写真としてとらえる緊張感がわたしを包みます。

生命の力強さ、儚さはなんて不思議なんだろう。

わたしのいる現実の世界、
その向こうにはこんな世界が広がっているんだ。。。

わたしの目に、耳に季節の移り変わりや繰り返される生命の営みを
星野さんの言葉と写真が優しく語りかけます。
星野さんの言葉は慈愛に満ち、本の中でも何度も語りかけてくれました。
わたしが本のスミを折った言葉を会場で目にすることができました。

゛ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。
日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、
それは天と地の差ほど大きい゛

 
また星野さんの本を読み返しています。

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