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2019-10-06

カマキリのいのち


娘と公園に行きました。

大きな木の下で、小学生くらいの男の子たちがわーわーと木に向かってボールを投げたり、枝を投げたりしています。

何をしているんだろう?
近づいて見て見ると、
あ、カマキリだ。

どうやら木の幹にとまっているカマキリを捕まえようとしているらしいのです。
彼らの身長ではちょっと足りない。
枝を持ってジャンプしたり、
ボールをぶつけて落とそうとしていたのでした。

わたしは「捕まらないようにね、早くお逃げ」と祈るような気持ちでいました。

そのうち虫取り網を取りに帰った子がやってきて、えいや!とカマキリを捕まえてしまいました。

捕まえたカマキリを見て、みんなでまたやんやと何か言っています。
網のかけ方が悪かったみたいで、
カマキリの首が片方に傾いてしまったそうです。

見てみると、カマキリは羽根をバサッと広げて、手を振り上げ、威嚇体制でした。
首は多分折れてしまっていて、このまま死んでしまうでしょう。

一人の子が言いました。
「もうこのカマキリはかっこよくないから、いらない。」

本当に悲しくなりました。

カマキリはおもちゃじゃないよ、
命があるんだよ、
きみと一緒だよ。

そう口には出せず、
「きっとこのままだと死んでしまうから、
せめて静かなところに、
もといた木に返してあげよう」
と言うのが精一杯でした。

娘はずっとすべてを興味津々で見ていました。

なんともいえない気持ちのまま帰って、
お腹の中に何か塊みたいなものがずっとある感じがしました。

正解はわからない、
子どもたちには悪気はない。
生き物をとることで、
命の尊さを理解する子もいるでしょう。
「それはいけないことだよ」
「可哀想だよ」
と言うのも何か違う気がして…

救いを求めるように、
娘にいただいた本を開く。

開いたページに書いてあったのは、
長い、短いと、命の長さは違うけれど、
虫の命も、
あなたの命も、
同じように一度だけなのです。

命のこと、
わたしは両親にどんな風に教えてもらったのだろう、
わたしはこれからどうやって娘に伝えていけるだろう。
きっとずっと考えていくことのように思います。

Camatkara yogini 慈香

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