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2020-09-28

許し癒すこと

子どもの輪の中にいて、どきっとしてしまう出来事に遭遇しました。

みんなが輪になって座り、娘が座った瞬間に隣になった男の子がぱっと立ち上がって、反対側に座り直しました。

娘はわかっているのかいないのかわたしには分からないけれども、わたしの方がなんだかその行動にチクッとしてしまって。

娘を見ていて、本当に今可愛い時期で
少しずつ世界が広がってきていて、
年齢とともに社会との関わり、友だちとの交流が増えてきています。

子どもに傷ついてほしくない、
悲しい思いをしてほしくないとは、親共通の願いだと思います。

男の子の行為で、わたしは記憶の中の断片を思い出し、その子がしたことというよりは、記憶の中でわたしが傷ついていたことが目の前に現れたのだと後に感じました。

子どもの頃誰もが親しんだ遊び、
ハンカチ落としや、はないちもんめ
自分にハンカチが落とされるのか、
名前が呼ばれるのか、
つまり他者に選ばれるのかということをドキドキしていたのです。
そして選ばれたときは心底ほっとして、
選ばれなかったときは小さく傷つきました。
同時に選ばれなかった自分に小さく失望するということを経験の中で重ねていってしまったように思います。

娘もきっとこの先そういう経験をするかもしれない。男の子がしたようなことをするかもしれないし、そしてされる側も。
そんなとき、親として、人としてどんな言葉をかけたらいいのだろう。

幸いにもそんなときの気持ちはわかる。
少なくとも話を聞くことはできる…とは思うのです。

娘を通して、
自分の記憶が呼び覚まされ、
そのときのわたしを癒し、
また人をそして自分を許す機会を与えていただいている、そう今確信しています。

ありがたいことです。

Camatkara yogini 慈香

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