小さき人
娘はもうすぐ9ヶ月。
ふにゃふにゃした頼りなげだった赤ちゃんの面影はすでになく、手足もむっちりたくましく、果敢に部屋から部屋へとなにかを叫びながらずりずりと動きまわって、赤ちゃんから子どもへとなろうとしています。
そっちはだめ、
それは触らないで、と
必死になって立ち回る わたし。
友人が、「彼女にとっては 毎日が冒険だもんね」と 言った言葉に、はっとしました。
危険なものは置かないようにすることはもちろんだけれど、先回りすることで彼女にとってのいろんな機会を摘んでしまっていたかもしれないな、と思ったのです。
「動き回れるようになると大変よ」とは
多くの人に言われていたけれど、
こうして 文章を書いている今も 、あー!と言いながら頭から突進してきたり、指を噛まれたり、しじみの尻尾を引っ張ったりしていて、たびたび していることは中断されるのです。
まとまってヨガの練習時間を得るのは本当に難しくなっていて、
眠ったとき、オモチャで遊んでいるとき と、一日の中でつぎはぎしながら行っています。
(つぎはぎヨガと呼んでいます。)
わりと娘を連れて出かけたりもしているし、
きっと手のかからないタイプなんだと思うけれども、こんなにも一人の時間が確保できないとは わかっていたような、わかっていなかったような。。。?
でも、あるときわたしは気がついて、
わたしが どんなに落ち込んでいようとも、
どんなにイライラしていても、
どんなにだめだめな母親でも、
全身全霊でこんなにもわたしを好きでいてくれる、小さき人。
一人でいる時間が 良いものだと思えるのは、
二人でいる時間を知っているからなんでしょう。
自分の未熟さに愕然として不安になることもあるけれど、
先のことを考えすぎず、
笑えることも たくさんあるのだから、と
楽観的に今を楽しみたい。
一度しかない、「今」だから。
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