アマニとの電話

向こうは夜中の3時、こちらは10時頃。
アマニがちょうどラマダーンで起きていたため、電話で話すことにトライしてみました。
子どもたちのこと。
毎日どう過ごしているのか。
親戚のこと。
仕事がないガザで寄付に頼って暮らし、全ての価格が高騰していて家賃のためのお金を貯めたいけど貯められないこと。
でもアパートを探さなくてはいけないことなど、今ある問題を
話すことができました。
会話の全てが悲惨なものばかりじゃなくて、
途中トーリンとうちの娘が話したりして、笑顔もたくさんありました。
そして今日わかったことの一つに、わたしの拙い英語を受け取ってくれるアマニは英語が堪能で、先生として英語を教えていたのだそう。
そんな先生にいつの日かアラビア語を教えてほしいと伝えたら、では、まずは…と「こんにちは」を教えてくれました。
早速真似して繰り返すも全然言えないわたしに、アマニもタイシールパパも笑っていました。
一時でも爆撃の恐怖を忘れられた瞬間があったら嬉しいと思ったけれど、次の瞬間には現実に引き戻される。
この音が聞こえますか?とアマニの声が突然暗くなります。
ドローンや戦闘機が頭上を飛ぶ音、爆撃音。
かける言葉が見つかりませんでした。
悲しいね…と 悲しいよ…と繰り返すしかなかった。
またきっと話そうね。
とても名残り惜しいね…。と、電話を切りました。
直接話せたことがとても嬉しかった。
でも、とても切なかったのです。
まるで別の世界にいるようで、あまりの乖離に頭がついていけません。
アマニは今日までどれだけ泣いたでしょう。
わたしたちは、いつか会うことが叶うでしょうか…。
どうかこの虐殺を止めるために、力を貸していただけないでしょうか。一人一人の声が集まり、大きなうねりとなることが国を動かす力になるんです。
できることは色々あります。
SNSなどで拡散すること。
誰かに話すこと。
イスラL産、イスラL支援企業のものを買わない不買運動。
署名すること。寄付すること。
首相官邸、外務省、イスラL大使館に意見すること。(メールやFAXなどの方法があります)
一人の力は決して小さくありません。
一人分の力がちゃんとあります。
